🎮おずみんの物置なのだ🎨

自己満足な二次創作小説を置いたり、ゲームの変なスクショを置いたり、お絵描きを置いたり。よく分からんまとめ的なものも上げたりしまする。豆腐←の方推奨。R6Sメイン。

(#'ω'#)ノシ やっほー♪

Lächeln!

一応『Late,late,late.』の続き
読んでなくても多分大丈夫
イェーガーの心が、ルークとの会話で楽になる話
腐要素少なめ、というか無い

俺の愛した人は、別の奴に心を奪われていて。
でも、そいつは自分に自信が持てなくて相手をフろうとしていて。俺はそれに嬉々として協力した。
でも、結局は俺が罪悪感に苛まれ、二人の恋が成就するきっかけを作ってしまった。
一番嫌だった結末に、自分で持ち込んだんだ。
自分勝手な上に、情けない事だ。全く。
「はぁ…」
ため息を一つ、春の暖かな風に乗せる。
俺の心は真冬の吹雪が舞っているというのに、基地の屋上から見える景色はあまりにのどかで、逆にまた心が凍っていく。
俺、こんなに立ち直り遅かったっけな…もう年か?
…そんな下らない独りジョークで、少しでも心を解凍しようとする。
でも、触れれば火傷しかねない程に、俺の心は冷たすぎるんだ。
「…はぁ…」
またため息を一つ。これで何回目だろう。十回目で数えるのをやめたんだったか。
「…は」
「イェーガーさんっ!それ以上は駄目ですよ!」
恐らく二十回目のため息になろうかと思いきや、思わぬ人物からの声が掛かった。
「ため息をそんなについていたら、幸福がどんどん逃げてしまいますよ!」
声の主は、以外なことにルークだった。GIGNの若手エリートの。
そもそも、ここは人が来なくて楽だから来たんじゃなかったっけか。なんでルークみたいなお硬い奴が、本来立ち入り禁止の屋上に居るんだ?
「…ルークか。何しに来た?おっさんのため息聞きたくて来たわけじゃねぇだろ。あと、さん付けしなくて良いって言ってるだろ?」
「ここ、俺のお気に入りの場所なんです。本当は入っちゃ駄目なんですけどね。珍しく人がいるもんだから、びっくりしましたよ。
あと、年上の先輩にさんを付けない訳無いじゃないですか!最低限のマナーは守りたいんです。」
へえ、こいつもたまには悪い事すんだな。さん付けにはこだわりがあるようだが。
変なところで感心していると、不思議そうに質問された。
「あっ、そんなことより。何であんなにため息をついていたんですか?俺で良ければ、相談に乗りますよ。」
そうだ、こいつはとてつもなくお人好しで、悪く言うと少しウザい部分も有るんだった。
「お前には関係ねぇよ。悪いが一人にして欲し」
「そういう時こそ人に相談した方が良いんです!あと、笑顔も忘れずに、ですよ。」
見本を見せるかのように、ニコニコとした顔を見せながら、俺の話に被せてきた。
「何なんだ…全く。」
頭をガシガシと掻いていると、いきなり背後に回ってくるではないか。そして。
「ほら、にーっ!」
「やめもっ!ははせ!」(やめろっ!離せっ!)
無理やり笑顔を作らせようと、口の端を広げるではないか。思うように喋れず、抗議の声もただの音にしかならない。
流石に限界だ。
「ぬぁーっ!やめろっつってんだろ?!」
渾身の力で振りほどき、思ったままの事を口にする。
流石に言い過ぎたか?
ルークの方を今一度見返すと、何故かよりニンマリとした顔をしていた。
「すみません、馬鹿な事をして。でも、嫌なこと全部どうでもよくなったでしょう?
このくらい気楽になったほうが、心も体も楽ですよ。」
ああ、そういう事か。
最近一日中ずっと悩んでいて、楽なんて言葉の方がどうでもよくなってしまっていた。そんなんじゃ余計に辛くなるだけだ。
「…そうだな。もうちょい気楽にいくとするか。デカい声出して悪かったな。」
「いえいえ、調子が戻ったんなら良かったです。」
偶然の出来事だったが、今の自分にも、これからの自分にもタメになったかな。
そろそろ次の訓練も始まることだし、帰るか。
下へ降りる階段へ向かうと、最後に声が掛かった。
「笑顔を忘れずに、ですよ!」
「わぁーってる!これからはニコニコイェーガーだ!」
思わず二人とも噴き出す。俺も自分で言ったのに、だ。
Lächeln,Lächeln…♪
適当な歌を口ずさみながら基地の中へ戻る俺の心は、もう雪解けを迎えていた。

※Lächeln→ドイツ語でスマイル。